色々、天体運動を夢想するが如く考えた。
今までの流れでは、ああ、こいつは距離計を付けるんだろうなと。
誰もが思うて紛うことなき展開だったはずだが、熟考の末、辞めた。
トラックパッドで限界くらいのお目汚しの挿絵を見てもらえば分かるが、こいつのピント機構は概ねこうなっている。
すごく端折って簡潔に言うと、「ガタが多い」
とは言えレンズのシリアルから概ね60年位前の製造物だから摩耗もあると思うが、
見るからにメチャメチャ減っているわけではない。
それでも多分、後付部分のある作りになっている(明らかにメーカーが作った美しさではない別パーツが足されている)のでまァ当時の人は頑張ったのだろう。
ガタの部分は概ね、
・ウォームギアから平行移動に遷移する部分の遊びに拠るガタ。(まァこれは少なめ
・平行移動させるため(これが無いと回転してしまうからね)のガイドのガタ
これは距離計連動ピンに動きが伝わる。
・蛇腹ユニット部分のロックのガタ というか遊び
これは少しでも遊びを設けておかないとお互いロックしない
・蛇腹の伸縮のパンタグラフのガタ
ガタというほどガタではないが、これも遊びがないと動かないのだろう。
で、各遊びが同時に連動してくれれば問題ないのだが、単純に、
・ツマミを回す→遊び処理→連動ピン動作
これで各部リンクすれば良いのだが、
・連動ピン動作→ロック部の遊び処理→蛇腹動作
となる。
まるで貨物列車が貨車を引くときの連結部の様相だ。
ある程度雑把に割り切るしか無いのだが、ピントグラスを観ながらの距離計の位置決めが鬼畜の所業になる。
無限遠付近ならまァ良いだろうが手前に来るほど三千世界だ。
前置きが長くなったが、折角木工筐体なんだしあまり金属メカをごちゃごちゃつけたくないので「ピントグラス確認→撮影」というまァ今までのビューカメラ方式を採用する。
折角作ったスリット付きのパーツには引退願い、新しいパーツを切り出す。
て事でこんな感じでシンプルに落ち着きました。
ではまた。
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