貰ったか、ジャンクをサルベージしたか定かではないが、おもむろにキャノネット。
どうやら最近は小さい(ャ)じゃなくてキヤノネットになるかもしれんが、言いにくいんじゃ。通称でいいと思うw
そんなキャノネット、状態といえば
・二重像がほぼ見えない
・巻き上げが出来ない
・露出指針が動かない
・スローが5倍位の遅さ
・セルフタイマーレバーが動かない
という、まぁジャンクに有りがちな感じ。
案外キャノネットはどうでも良かったんだが、なんか最近デザインがいいなぁと思い始めてムラムラと使ってみたくなったのでレストアする。
写真のように巻き上げレバーが底面にある。
概ねこの手のカメラは古いものはダイヤル巻き上げ、レバー式だと右手親指巻き上げ機構になるけど、コレは左手で巻き上げる。
なので上部は非常にスッキリとしたロゴの存在感際立つデザインとなっています。
多少当たりやスレはありますが、まずまずの個体ではないでしょうか。
1961年発売なので私より10歳先輩となります。
ではまず、二重像をなんとかしたいので開けてみましょう。
前の人が擦ったのか、剥げてます。
コレはあまり見えるはずがありません。
二重像を写すために色々試した結果、
プラモ用とかですが、コイツを使うことにした。
本来は蒸着なのでなるべく薄いものにしたかったので、ミラーシートとかは今回は除外。
かなりゆるい塗料ですがそのままだと遮光率が高いので50%位溶剤で薄めて塗る。
メッキの粒子が均一になるように水平に保持で乾くのを待つ。
巻き上げが出来ないので取り敢えず底蓋を開けてチェック。
セルフ機構が動かないのでシャッター機構のほうと思われるのでこちらは劣化グリスを塗り直し。
フロントからアクセス開始。
セレンのハンダを外しましょう。
集光板も溝の汚れがあるので爪楊枝で掻き出しておきます。
御開帳。
スローが動かないね^^
そしてシャッター羽根も汚れて動きが渋かったので洗浄。
絞り羽根も油染みと汚れがあったので分解洗浄をする。
なんか真っ黒でしたw
羽根の組付けは神経を使います・・・
結構格闘しました。
レンズボードまで組み付け完了。
さて、露出指針連動ができてない件ですが、動画の通りセレン計は生きています。
よくよく見てみると、ファインダーユニットの裏の赤丸部分を組み付けるときに、然るべき場所にはめないと連動しない。
そしてレンズボードをはめるときに左の矢印のようにズラしてから赤丸のシャッター速度連動アームを入れましょう。
前の人は強引に入れたのか、アームがステーを押して曲がってました。。
そんな事で全部組み付けまして、清掃して、
完成となります。
二重像も前よりはっきり見えるので、とりあえず良しとしましょう。
後はモルトを交換して試写しましょうかね。
ではまた!
試写レポよろ
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